🚨 行政判断の整理:日常的な虐待行為および管理者による不適切な黙認に伴う取消処分
白山市は、特定非営利活動法人飛鳥が運営する「グループホームあすか」に対し、介護保険法第78条の10等の規定に基づき、指定取消処分を決定しました。本件は、認知症を患う入所者に対し、複数の職員による乱暴な介助や暴言が常態化していただけでなく、施設の責任者がこれらの事実を把握しながら黙認し、組織としての是正を行わなかったことによる厳正な措置です。
施設・法人の基本情報
| 対象事業所 | グループホームあすか 📍 石川県白山市月橋町(Map) |
|---|---|
| 運営法人 | 特定非営利活動法人飛鳥 |
| 代表者 | ニュース記事に記載なし |
サービス種別の詳細
| サービス種類 | 内容 |
|---|---|
| 認知症対応型共同生活介護 | 地域密着型サービス(グループホーム) |
行政処分内容の整理
| 処分の内容 | 指定取消 |
|---|---|
| 処分決定日 | 2025/05/09 |
| 取消年月日 | 2025/05/09 |
処分の原因となる事実:認定された虐待の実態
白山市による監査の結果、以下の法令違反事実が認定されました。
- 人格尊重義務違反: 2024年1月から11月にかけ、認知症の入所者に対し、複数の職員が「乱暴な介護(身体的虐待)」および「怒鳴るなどの暴言(心理的虐待)」を日常的に繰り返していた。
施設の責任者は現場で発生していた虐待行為を把握していたものの、適切な措置を講じることなく黙認を続けていた。
これらの行為は介護保険法に定める人格尊重義務に著しく違反し、入所者の尊厳を深く傷つけるものであると判断された。
⚠️ 三者(組織・職員・利用者)への影響
1. 組織としての管理体制:
虐待を止めるべき責任者が黙認に回るという、組織的なチェック機能の完全な崩壊が認められます。NPO法人としての公益性を著しく損なう結果となりました。
虐待を止めるべき責任者が黙認に回るという、組織的なチェック機能の完全な崩壊が認められます。NPO法人としての公益性を著しく損なう結果となりました。
2. 現場スタッフへの影響:
不適切な介護が「日常」として容認されていた職場環境において、専門職としての倫理観の欠如が複数の職員に及んでいたことが大きな課題です。
不適切な介護が「日常」として容認されていた職場環境において、専門職としての倫理観の欠如が複数の職員に及んでいたことが大きな課題です。
3. 利用者・家族への影響:
認知症を患い自己防衛が困難な入所者に対し、安全が担保されるべき施設で危害が加えられていた事実は極めて重大です。15名の入所者は他施設への転出を余儀なくされました。
認知症を患い自己防衛が困難な入所者に対し、安全が担保されるべき施設で危害が加えられていた事実は極めて重大です。15名の入所者は他施設への転出を余儀なくされました。
💬 現役介護士の視点:認定事実の整理
本件で認定された事実は、「複数の職員が認知症の入所者に対し、乱暴な介護や暴言を11ヶ月にわたり日常的に継続していた」こと、および「責任者がそれらを把握しながら黙認していた」という2点に集約されます。
介護現場において記録や手順の不備ではなく、意図的な暴力や暴言、そして組織的な隠蔽(黙認)が認定されたことは、介護保険法における「人格尊重義務」の根本的な違反に当たります。この結果として、市から最も重い指定取消処分が下されました。
参照元資料:
・MRO北陸放送(NEWS DIG):石川・白山市の老人ホームに対し市が介護事業者の指定を取り消す処分
・MRO北陸放送(NEWS DIG):石川・白山市の老人ホームに対し市が介護事業者の指定を取り消す処分

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