【愛媛・指定取消】松山市の「ともの樹」が不正請求で処分|返還額2100万円

処分決定日 2021年6月30日(処分決定)
対象事業者 小規模多機能型居宅介護 ともの樹
法人名 株式会社ともにLife
代表者 代表取締役 坂橋 叔樹
所在地 松山市保免西三丁目9番26号
処分内容 指定取消(2021年8月1日付)
概要 ケアマネの配置基準違反を隠蔽するための虚偽報告や、処遇改善加算の不正受給など。

事件の経緯・詳細

愛媛県松山市は、長期間にわたる悪質な不正請求があったとして、同事業所の指定取消を行いました。

1. 人員基準違反の隠蔽と偽装

  • 無資格者の配置:介護支援専門員証の交付を受けていない職員を、有資格者として配置していました。
  • 退職者の悪用:すでに退職した介護支援専門員が在籍しているかのように装い、虚偽の勤務実態を報告していました。
  • 減算逃れ:本来であれば人員欠如による「30%減算」を適用すべきところを、上記の手口で基準を満たしているように見せかけ、満額の報酬を請求し続けました。

2. 処遇改善加算の不正(ピンハネ)

平成27年4月から令和3年3月までの約6年間、職員の賃金改善に充てるべき「介護職員処遇改善加算」を取得していましたが、実際には算定要件を満たす賃金改善を行っていませんでした。

3. 返還金額の「逃げ得」問題

松山市によると、不正に受け取った金額の総額は約5,865万円にのぼります。
しかし、介護保険法の規定(時効)により、自治体が返還請求できるのは直近2年分に限られるため、実際に請求されたのは約2,115万円(加算金4割を含む)にとどまりました。

💬 介護・福祉の視点

「不正総額5,800万円に対し、返還請求は2,100万円」という点に、現行制度の限界を感じます。結果的に3,000万円以上が請求できず、やったもん勝ちになってしまっています。
また、「退職した職員の名前を使う」という隠蔽工作や、職員のための処遇改善加算を適切に支払わない行為は、現場スタッフへの裏切りであり極めて悪質です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました