【指定取消】東京都江戸川区の放デイ『ひまわり学習教室』で記録改ざん559回、架空請求など組織的不正を認定

🚨 行政判断の整理:江戸川区の障害児通所支援における組織的改ざんと指定取消処分

江戸川区は、株式会社SAFが運営する「ひまわり学習教室」に対し、児童福祉法第21条の5の24第1項の規定に基づき、指定取消処分を決定しました。本件は、559回に及ぶサービス提供記録の改ざん、750回の架空請求、個別支援計画の未作成隠蔽など、組織的な不正行為が重層的に認定された極めて悪質な事案です。返還命令額は加算金を含め約1,900万円に達します。

事業所名 ひまわり学習教室
📍 東京都江戸川区中葛西3丁目31番7号101
運営法人 株式会社SAF
代表者 田中 啓隆
サービス種別 放課後等デイサービス / 保育所等訪問支援

行政処分内容の整理

処分内容 指定の取消し
処分決定日 2025/02/28
取消年月日 2025/05/01
返還請求額 19,058,589円(加算金含む)

処分の原因となる事実:証跡改ざんと不適切な運営実態

江戸川区の監査により、以下の多岐にわたる法令違反事実が認定されました。

  • 組織的な記録の改ざん: 平成31年から約4年間にわたり、計559回ものサービス提供記録を事実に反して書き換えていました。
  • 広範な架空請求の実施: サービスを提供していない児童に対し、計750回にわたる給付費の不正請求を行い、不当に公金を受領していました。
  • 運営基準の著しい逸脱: 児童30名分の個別支援計画を適切に作成せず、その事実を隠蔽するために虚偽の同意日を記入する等の工作を行っていました。
  • 減算逃れを目的とした不正: 定員超過減算を回避するため、一部の児童についてあえて請求を行わない等、制度の隙間を突いた悪質な運用が確認されました。

⚠️ 三者への実務的・制度的影響の整理

1. 施設(法人)への影響:
指定取消により、当該拠点の事業継続は不可能となります。法人代表者および管理者は「欠格事由」に該当し、今後一定期間、福祉サービスの運営に携わることができない重い社会的制約を課されました。
2. 従業員への影響:
500回を超える記録改ざんが認定された職場環境において、専門職としての倫理観や適正な労務管理は完全に崩壊していたと言わざるを得ません。誠実な職員にとっても、この汚名は今後のキャリアに甚大な悪影響を及ぼします。
3. 利用者・家族への影響:
個別支援計画が適切に作成されていなかった事実は、お子様の発達支援の機会を不当に阻害したと言えます。事業所閉鎖に伴う転所の負担は、利用者家族にとって実務的にも精神的にも大きな打撃となります。
💬 現役スタッフの視点:制度運用上の留意点

500回以上の記録改ざんと700回以上の架空請求は、もはやミスではなく「意図的な搾取」と断ぜざるを得ません。福祉制度は相互の信頼と適正な記録によって成り立っています。証跡を自ら破壊し、定員超過を隠すために請求を操作するような経営姿勢は、障害児支援の場として極めて不適格です。我々専門職は、日々の記録の一つひとつが、利用者の権利と公費の正当性を担保する唯一の証拠であることを、この厳しい処分から改めて肝に銘じる必要があります。


参照元資料(法的根拠):
・江戸川区報道発表:指定障害児通所支援事業者の行政処分について(令和7年3月)
・適用法条:児童福祉法第21条の5の24第1項第5号(運営基準違反)、第6号(不正請求)、第11号(不正又は著しく不当な行為)

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