🚨 行政判断の整理:紀の川市の訪問介護事業所における指定取消処分
和歌山県は、当該事業者に対し介護保険法第77条第1項第10号の規定に基づき、指定取消処分を決定しました。本件は、運営法人が同一事業所において提供していた障害福祉サービス(居宅介護・重度訪問介護)において不正請求等を理由とした指定取消処分を受けたことにより、介護保険法上の指定基準も満たさないものとして整理された事案です。
| 対象事業所 | 訪問介護ステーションつくし 📍 和歌山県紀の川市粉河 1210-4 |
|---|---|
| 運営法人 | 有限会社クオリティーサービス |
| 代表者 | 郷地 学 |
行政処分内容の整理
| 処分内容 | 指定取消 |
|---|---|
| 処分決定日 | 2025/01/27 |
| 取消年月日 | 2025/02/01 |
処分の原因となる事実:他法令(障害者総合支援法)違反の波及
和歌山県の監査および処分決定により、以下の事実関係が整理されました。
- 障害福祉側での指定取消: 令和6年12月19日付で、当該事業所が提供する障害福祉サービス(居宅介護・重度訪問介護)において、不正請求等を理由とした県知事指定取消処分がなされました。
- 介護保険法への適用: 介護保険法第77条第1項第10号では、他法令(障害者総合支援法等)により指定取消を受けた場合、介護保険上の指定を取り消すことができると規定されており、本件はこの「他法令違反」に該当すると認定されました。
⚠️ 三者への実務的・制度的影響の整理
1. 施設(法人)への影響:
障害福祉および介護保険の両制度における指定を失うことで、当該拠点での事業継続は事実上不可能となります。法人全体のコンプライアンス欠如が、全サービスに波及した結果として整理されます。
障害福祉および介護保険の両制度における指定を失うことで、当該拠点での事業継続は事実上不可能となります。法人全体のコンプライアンス欠如が、全サービスに波及した結果として整理されます。
2. 従業員への影響:
一方のサービスでの不正が認定されたことにより、法人全体の信頼性が棄損され、誠実に勤務する職員の雇用維持およびキャリア形成に重大な影響を及ぼす事態となりました。
一方のサービスでの不正が認定されたことにより、法人全体の信頼性が棄損され、誠実に勤務する職員の雇用維持およびキャリア形成に重大な影響を及ぼす事態となりました。
3. 利用者・家族への影響:
障害福祉と介護保険の両サービスを利用していた層にとって、同一拠点での支援が断絶されることによる実務的な切替負担、および環境変化による心理的影響が生じます。
障害福祉と介護保険の両サービスを利用していた層にとって、同一拠点での支援が断絶されることによる実務的な切替負担、および環境変化による心理的影響が生じます。
💬 現役介護士の視点:制度運用上の留意点
「他法令違反」による指定取消は、一方の制度(本件では障害福祉)における不正が、もう一方の制度(介護保険)を担う適格性をも否定するものと解釈される重い行政判断です。訪問介護と居宅介護を併設する事業所は多いですが、どちらか一方での管理体制の緩みが、結果として全てのサービス停止を招くリスクを再認識させられます。実務においては、各制度の基準を個別に遵守するだけでなく、法人全体としてのガバナンスを維持することが、利用者の生活を守る唯一の手段であることを痛感します。
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