🚨 施設内なのに「別住所」と偽装
福岡県久留米市で行政処分です。「住宅型有料老人ホーム コロボックルの家」内で運営していた事業所が、所在地を偽って届け出ていました。
目的は「同一建物減算」の回避。1年半にわたり不正請求を続けていました。
| 処分決定日 | 2025年10月29日(処分決定) |
|---|---|
| 対象事業者 | 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 コロボックル (定期巡回・随時対応型訪問介護看護) |
| 法人名 | 株式会社吉兆 |
| 代表者 | 代表取締役 古賀 嘉治 |
| 所在地 | 福岡県久留米市荒木町荒木1516番地1 |
| 処分内容 | ●指定の一部効力停止3か月 (2025年11月〜2026年1月:請求上限7割) |
| 概要 | 有料老人ホーム内に事業所があるにもかかわらず、届け出とは異なる場所で運営していると偽り、「同一建物減算」を適用せずに介護報酬を不正に請求していた。 |
事件の経緯・詳細
福岡県久留米市で、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を行う事業所が行政処分を受けました。
理由は、大分県佐伯市の事例と同様の「事業所所在地の偽装(同一建物減算逃れ)」です。
1. 施設内に潜伏して「減算逃れ」
この事業所は、「住宅型有料老人ホーム コロボックルの家」の入居者に対してサービスを提供していました。
実際にはその老人ホーム内で運営していたにもかかわらず、市には「別の場所に事業所がある」と虚偽の届け出をしていました。
これにより、本来適用されるべき「同一建物減算(報酬の減額)」を逃れ、約1年半にわたり不正に高い報酬を受け取っていました。
2. 3ヶ月間の厳しい制裁
久留米市は同事業所に対し、以下の行政処分を行いました。
- 期間:令和7年11月1日 〜 令和8年1月31日(3ヶ月間)
- 内容:新規利用者の受け入れ停止 + 介護報酬の請求上限を7割に制限
3ヶ月間、売上が強制的に30%カットされるため、経営に与えるダメージは甚大です。
施設データ(公表時点)
利用者の要介護度を見ると、比較的軽度な「要介護1・2」の方が大半を占めていることが分かります。
| 従業者情報 | |
|---|---|
| 総従業者数 | 12人 |
| 訪問介護員等 | 9人(常勤8 / 非常勤1) |
| オペレーター | 3人 |
| 看護職員 | 0人 |
| 利用者情報 | |
| 利用者総数 | 34人 |
| 要介護度内訳 | 要介護1:11人 要介護2:12人 要介護3:5人 要介護4:4人 要介護5:2人 |
出典:介護事業所・生活関連情報検索(2026/01/13時点)
💬 現役介護士からの視点
『コロボックル(小人)』という可愛い名前ですが、やっていたことは『減算逃れ』というセコい不正でした。
データを見ると、利用者の多くが『要介護1・2』の軽度者です。軽度の方を施設に集め、減算なしのフル単価で定期巡回サービスを使わせる……。効率よく稼ごうという意図が見え透いています。
結局、その欲が仇となって『売上3割カット』という重いしっぺ返しを食らうことになりました。

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