【指定取消】兵庫「おりーぶ」グループ代表 森茂樹|不正請求6800万円超

🚨 行政処分:兵庫県内「おりーぶ」グループ複数事業所に対する指定取消・効力停止について

兵庫県および尼崎市は、アビリティ株式会社およびヴォーチェ株式会社が運営する「おりーぶ」グループの7事業所に対し、指定取消しおよび指定の効力停止処分を決定しました。本件は、無資格者の配置による指定申請、架空請求、記録の虚偽作成などの多岐にわたる法令違反が組織的に行われていた事案として整理されます。

対象事業所 おりーぶPrime教室(指定取消) 他6事業所
(伊丹市:瑞穂、瑞ケ丘 / 尼崎市:武庫之荘、せらぴー、西昆陽、Social)
運営法人 アビリティ株式会社(兵庫県伊丹市寺本1-47)
ヴォーチェ株式会社
代表者 代表取締役 森 茂樹

行政処分データ:法令違反および経済上の措置

処分内容 指定取消し(おりーぶPrime教室)
指定の全部または一部効力停止(他6事業所:6ヶ月〜12ヶ月)
処分年月日 令和7年1月16日公表
主な違反理由 1. 不正の手段による指定・虚偽報告:実務経験の不足する者を児童発達支援管理責任者として配置し、虚偽書類で指定を受けた。
2. 不正請求:利用者が他事業所を利用していた時間帯に自事業所でも提供したとする「架空請求」および職員未配置期間の報酬受領。
3. 人員基準違反:資格要件を満たさない管理者の配置。
経済上の措置 返還命令額(見込み):約68,700,000円
(不正請求額に40%の加算金を含む合計額)

処分の背景:資格要件の偽装と組織的な記録管理の不全

児童発達支援等の障害児通所支援において、児童発達支援管理責任者(児発管)の適正な配置は、適切な個別支援計画の策定およびサービスの質を担保するための必須要件です。本件では、実務経験年数が不足している者を児発管として届け出るために虚偽の書類を作成した点が、指定制度の根幹を揺るがす事項として判断されました。

また、複数の事業所において法人をまたいだ勤怠記録の改ざんや、重複利用を承知の上での架空請求が行われていた実態については、単なる事務的ミスではなく、組織的な管理体制の不全が長期間にわたり継続していたものと整理されます。約6,870万円という返還額の規模からも、事案の広範さが示唆されています。

⚠️ 行政処分が及ぼす実務的影響の整理

1. 法人・施設への影響:グループ全体の運営停止と多額の債務 指定取消しおよび長期間の効力停止により、対象事業所の収益は事実上断絶します。多額の返還金負担に加え、代表者および役員は今後5年間、新たな指定を受けられない等の制限がかかるため、法人の存続に重大な影響を及ぼします。
2. 現場スタッフへの影響:職業倫理の毀損と雇用不安 組織的な書類改ざんや虚偽報告が認定されたことで、在籍スタッフの雇用維持が困難になるだけでなく、適切な資格管理が行われていなかった環境での実務経験は、再就職時におけるキャリア確認においても課題を伴うこととなります。
3. 利用者・家族への影響:支援の断絶と提供実態への不信 多くの障害児とその家族が、短期間での転所を余儀なくされます。特に専門職による個別支援を期待していた利用者にとって、資格要件の偽装という事実は、これまで受けた支援の有効性に対する不信感を招く実務的な影響を伴います。
💬 現役介護士の視点:児発管の専門性と記録の整合性

障害児支援において、児童発達支援管理責任者は子供たちの成長を左右する「計画」の責任者です。その資格要件を書類の書き換えで装うことは、現場で向き合う子供たち一人ひとりのニーズを軽視することに繋がります。

他事業所との重複利用がある中での架空請求や勤怠の改ざんは、日々の記録が「支援の証し」ではなく、単なる「報酬受領のための手段」となっていたことを示唆しています。こうした運用の逸脱は、結果的に利用者さんの安全やサービスの質を損なう要因となり得ます。

管理者においては、専門職の配置要件を厳格に遵守し、法人をまたぐ場合でも客観的な事実に基づいた透明性の高い運営体制を維持することが、制度上の重要な役割として位置づけられています。


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