【指定取消】北海道札幌市『rapports 株式会社』運営の全3事業所に対し指定取消処分。実務経験証明書の偽造および名義貸しを認定

🚨 行政判断の整理:札幌市における資格要件の偽造および名義貸し等に伴う指定取消処分

札幌市は、rapports 株式会社が運営する全3事業所に対し、障害者総合支援法第50条第1項等の規定に基づき、指定取消処分を決定しました。本件は、サービス管理責任者の実務経験証明書の偽造による不正な指定更新・取得、およびサービス提供責任者の名義貸しという、福祉サービスの基盤を損なう重大な法令違反が複数の事業所で認定されたことによる措置です。

処分対象事業所および所在地

事業所名 サービス種類 所在地
ラポール 就労継続支援(A型・B型) 札幌市西区発寒11条3丁目5-18(Map)
障がい者グループホーム ラポール 南8条 共同生活援助 札幌市中央区南8条西13丁目3-7-102(Map)
ラポール障害福祉事業所 居宅介護、重度訪問介護、同行援護 札幌市清田区清田3条1丁目4-16-103(Map)
運営法人 rapports 株式会社
📍 札幌市西区発寒11条3丁目5-18(Map)
代表者 代表取締役 曽根 将路

行政処分内容の整理

処分の内容 指定障害福祉サービス事業者の指定取消し
取消年月日 2026/02/01

処分の原因となる事実:組織的な資格要件の偽装と管理不全

札幌市の監査により、事業所ごとに以下の法令違反事実が認定されました。

1. ラポール / グループホーム ラポール 南8条

  • 実務経験証明書の偽造: サービス管理責任者の任用要件である実務経験がないにもかかわらず、あると装い虚偽の証明書を作成・提出した。
  • 不正の手段による指定・更新: 虚偽の証明書を提出し、不正に新規指定および指定の更新を受けた。
  • 給付費の不正請求: 不正な手段により指定を受け、算定要件を欠いた状態で訓練等給付費を不正に請求・受領した。

2. ラポール障害福祉事業所

  • 名義上の人員配置(名義貸し): サービス提供責任者が職務を遂行できない状態であるにもかかわらず、適切な交代措置を講じず、名義上配置し続けた。
  • 不正な指定更新と請求: 職務を遂行できない者を届け出た状態で不正に指定更新を受け、介護給付費を不正に請求・受領した。

⚠️ 三者への実務的・制度的影響の整理

1. 施設(法人)への影響:
全3拠点が同時に対象となる指定取消処分は、法人の経営体制そのものが制度の許容範囲を逸脱していたことを意味します。資格要件の偽造は、福祉事業運営の適格性を根本から失わせる行為です。
2. 従業員への影響:
適切な要件を満たさない責任者の下での運営は、現場職員の専門性や支援の質を低下させるだけでなく、不適切な管理体制下での労働という極めて不安定な環境を強いる結果となりました。
3. 利用者・家族への影響:
就労支援、グループホーム、訪問介護と多岐にわたるサービスにおいて、専門職の配置が偽装されていた事実は、利用者の権利と安全を著しく損なうものです。指定取消により、全ての利用者が新たな事業所への移行を余儀なくされる甚大な負担が生じています。
💬 専門的視点:制度運用上の留意点

サービス管理責任者やサービス提供責任者は、個別の支援計画を作成し、ケアの質を担保する要の存在です。その「実務経験」を偽造することは、単なる事務的な不正ではなく、福祉専門職制度への重大な背信行為と言えます。名義貸しや書類偽造という手法が複数の事業所に及んでいた事実は、法人全体のコンプライアンス意識の欠如を示しており、自治体による厳格な処分は避けられない帰結であると言えます。


参照元資料:
・札幌市報道発表:指定障害福祉サービス事業者の指定取消しについて
・適用法条:障害者総合支援法第50条第1項第6号(不正請求)、第9号(不正の手段による指定)、第11号(不正・著しく不当な行為)

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