【東京・八王子】サンスマイルに指定取消。実体のない「幽霊事務所」で3.6億円を不正受給

🚨 異常事態:八王子市の訪問介護2拠点で「指定取消」。3.6億円超の公金搾取が発覚

八王子市は「株式会社サンスマイル」に対し、指定の取消処分を下しました。減算逃れを目的とした実体のない事務所(ゴーストオフィス)の開設や、架空の勤務記録による大規模な不正請求など、福祉の理念を根底から覆す極めて悪質な手口が認定されています。

対象事業所 めじろ台訪問介護センター、八王子駅前訪問介護センター
📍 八王子市椚田町593-1 / 八王子市明神町4-9-1 (Googleマップ)
運営法人 株式会社サンスマイル
代表取締役 藤木 靖久

行政処分データ表 (参照元:八王子市公式HP)

項目 内容
処分内容 指定の取消し
取消年月日 2024年9月30日(指定日に遡及して効果発生)
主な違反理由 不正請求、不正の手段による指定(実体のない事務所開設)
不正受給額 369,565,741円(加算金含む ※八王子市分のみ)

処分の背景:減算逃れのための「架空事務所」スキーム

今回の事案で最も衝撃的なのは、「同一建物減算」を回避するためだけに、外部に実体のない事務所を構えて指定申請を行った点です。有料老人ホーム内の利用者にサービスを提供する際、建物内に事務所があると報酬が減算されますが、同社はこれを不正に免れる目的で「事務所の形だけ」を外部に作りました。

実態は老人ホーム内の機能を使いながら、外部事業所として満額請求を継続。さらに、出勤記録のない職員がサービスを提供したとする虚偽の記録作成も組織的に行われていました。八王子市分だけで返還額が3.6億円を超えるという、前代未聞の不祥事です。

⚠️ 不祥事が及ぼす「三者への致命的な影響」

1. 利用者・家族への影響:信頼を金に変えた裏切り
自身の介護が「不正受給の道具」にされていた事実は、利用者や家族の尊厳を著しく傷つけるものです。実体のない運営体制下では、緊急時の対応や質の担保も形骸化していた疑いが強く、安全面でのリスクも放置されていました。
2. 現場スタッフへの影響:キャリアの汚染と法的リスク
経営陣による「書類偽造」を知らずに、あるいは断れずに加担させられていたスタッフは、自身のキャリアに拭えない傷がつくだけでなく、場合によっては詐欺の共犯として法的責任を問われる恐怖にさらされます。真面目なヘルパーほど救われない結末です。
3. 地域社会・納税者への影響:3.6億円という巨額搾取
介護保険の財源は、我々が必死に納めている保険料と税金です。3億6,000万円という莫大な公金が「事務所の偽装」という卑劣な手口で特定の法人の利益に消えた事実は、地域福祉の予算を直接的に奪い、制度の持続可能性を脅かすテロ行為に等しいものです。
💬 現役介護士の視点:3.6億円稼ぐ「工夫」を、なぜ「現場」に注げなかったのか

「同一建物減算を逃れるために別の場所に事務所を借りる」……そんな知恵と労力があるなら、なぜそれを現場で働くヘルパーの処遇改善や、利用者さんの笑顔のために使えなかったのでしょうか。3.6億円という数字を前にすると、真面目に1件1件訪問して、数千円の報酬を積み上げている私たちが馬鹿らしく思えてきます。

これは「事務的なミス」ではありません。最初から「嘘をついて金を掠め取る」という悪意に満ちた経営判断です。このような法人が存在し続けられること自体が、日本の介護業界全体の質を下げることになります。今回の指定取消は当然の帰結ですが、失われた3.6億円と業界の信頼を回復するには、どれほどの時間が必要なのでしょうか。

※用語解説はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました