🚨 行政処分:【さいたま市】大手ケア21運営のグループホームで4600万円の不正受給
令和7年2月27日発表
内部監査により発覚した、2年間に及ぶケアマネ未配置と、それに伴う組織的な不正請求の全容を解説します。
| 対象事業所 | グループホームたのしい家南浦和 |
|---|---|
| 運営法人 | 株式会社ケア21 |
| 代表者 | 代表取締役 依田 雅 |
| 所在地 | さいたま市南区大字大谷口1510番地10 |
行政処分および不正請求のデータ表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 処分内容 | 指定の一部効力停止 6か月(新規受入停止・報酬3割減額) 期間 令和7年4月1日から令和7年9月30日 |
| 返還請求総額 | 46,521,573円(加算金4割を含む) |
| ケアマネ未配置期間 | 令和4年10月 〜 令和6年11月(約2年1か月) |
| 不正請求期間 | 令和4年12月 〜 令和6年12月 |
この不祥事が及ぼす「3つの致命的な影響」
計画作成担当者(ケアマネジャー)の長期不在は、単なる書類の不備ではありません。現場に関わる人々に以下のような深刻なダメージを与えます。
1. 施設(経営者)への影響:巨額の負債とブランド崩壊
不正に受領した3,300万円に加え、4割のペナルティ(約1,300万円)を上乗せして返還しなければなりません。さらに6か月間の新規受入停止により、本来得られたはずの収益が断たれます。大手チェーンとしての信頼は失墜し、近隣施設への入居控えも予想されます。
2. 従業員への影響:過重労働とキャリアへの不安
適切なケアプランを作成する司令塔がいないため、現場の介護職員は「何を目指してケアをしているのか」という指針を失います。また、不祥事のレッテルが貼られた施設で働くことは、職員にとって精神的な苦痛となり、離職率の悪化を招きます。「自分の経歴に傷がつく」という恐怖が現場を支配します。
3. 入居者・利用者への影響:放置される「命の設計図」
ケアマネがいないということは、利用者の体の変化に合わせた「ケアの更新」が行われないことを意味します。入居者は本来受けるべき専門的なケアを受けられず、認知症の進行や身体機能の低下を見逃されるリスクに晒されていました。4,600万円という金額は、利用者への不利益そのものです。
社会的な例え話:総料理長のいない「星付きレストラン」
この状況を一般社会のサービスに例えると、以下のような状態です。
『「一流の栄養士と総料理長が、お客様一人ひとりの体調に合わせたメニューを毎日考えています」と宣伝し、高いコース料金(加算報酬)を取っているレストランがありました。
しかし実際には、そのレストランには**2年以上も料理長(ケアマネ)がいませんでした。**現場のアルバイトスタッフが、昔の古いレシピを使い回したり、その場の思いつきで調理を続けていたのです。
お客様(利用者)は高いお金を払っているのに、自分の健康状態に合った食事を出してもらえず、店側は料理長がいるフリをして満額の料金を騙し取っていた……。これがいかに深刻な裏切りであるか、容易に想像がつくはずです』
※用語の意味が分からない方は用語解説ページをご覧ください。

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