【宮城】涌谷町のデイ『いろは』に半年間の事業停止。研修600件水増しと報酬不正受給が発覚

🚨 行政処分:宮城県涌谷町のデイサービスに「半年間の事業停止処分」の行政処分

宮城県は、涌谷町の「デイサービスいろは」に対し、半年間の指定全部効力停止処分を下しました。研修の捏造による不正請求や、個別機能訓練計画の未作成に加え、最新の「科学的介護情報システム(LIFE)」へのデータ未提出など、極めて杜撰かつ組織的な運営実態が判明しました。

対象事業所 デイサービスいろは
📍 宮城県遠田郡涌谷町小里字長根北43-12 (Googleマップ)
サービスの種類 通所介護(デイサービス)
運営法人 株式会社WAGAYA
(所在地:遠田郡涌谷町新町裏102番地)
代表者 代表取締役 小野寺 英明

行政処分データ:不正の具体的内容

処分内容 指定の全部の効力の停止(指定取消しに次ぐ重罰)
効力停止期間 令和8年3月1日 〜 令和8年8月31日(6か月間)
主な違反理由 1. 入浴介助加算の不正請求:研修等を実施せず、件数を水増しして請求。
2. 個別機能訓練加算の不正:計画書を未作成。3ヶ月に1度のモニタリングも未実施のまま水増し請求。
3. 科学的介護推進体制加算の不正:LIFEへの情報提出を行わずに加算を不当受領。
経済上の措置 不正受領額 約330万円の返還命令(別途加算金の賦課)

処分の背景:『書類の捏造』と『最新システムの悪用』による裏切り

今回の不祥事を社会的なサービスに例えるなら、「専門の教育を受けたプロが最新機器を使って診断します」と謳いながら、実際には何の研修も受けていないスタッフが対応し、診断書(計画書)さえ作らず、国への報告データも全て嘘だったというような状態です。

特に悪質なのは、研修の「600件に及ぶ水増し」だけではありません。介護現場のデジタル化を推進するための「LIFE(科学的介護情報システム)」さえも、データを出さずに報酬だけを得る「隠れ蓑」として利用していました。これは単なる事務ミスではなく、制度の善意を逆手に取った、利用者の自立支援に対する完全な放棄です。

⚠️ 不祥事が及ぼす「三者への致命的な影響」

1. 法人・施設への影響:半年間の収入絶絶と経営基盤の崩壊 全部効力停止により半年間売上がゼロになります。返還金に40%の加算金が上乗せされれば負担額は約460万円。再開時に利用者が残っている保証はなく、法人の存続は絶望的です。
2. 現場スタッフへの影響:失われた雇用と「不適切な指導」の代償 「経験10年以上の介護士0%」という体制下で、不正が日常化していた現場にいたスタッフのキャリアには大きな傷がつきます。事業停止に伴い多くの雇用が失われ、再就職時にもこの汚名が付きまといます。
3. 利用者・家族への影響:リハビリ機会の喪失と緊急移転の負担 「計画書なし・モニタリングなし」での運営は、利用者のADL(日常生活動作)維持を妨げ、結果的に状態を悪化させていた可能性があります。家族は急ぎ別の施設を探す手間と心労を強いられます。
💬 現役介護士の視点:『LIFE』の未提出と計画書無視は、プロの看板を下ろすべき行為

研修600件の水増し……。これはもう「うっかり」なんて言葉で片付けられる話ではありません。特に、現代の介護で不可欠な「LIFE」へのデータ未提出や、機能訓練の基本であるモニタリングの放棄は、利用者さんを単なる「お金の発生源」としてしか見ていなかった証拠です。

ベテラン不在の環境で、こうした不正が「当たり前」になっていたとしたら、現場の士気は崩壊していたはずです。介護の基本は『記録』であり、その記録に基づいた『計画』です。それを軽視し、捏造で固めた事業所に、人の命や尊厳を預かる資格はありません。


※本記事は、行政機関(宮城県)が令和8年1月30日に公表した資料および報道に基づき整理したものです。現在の運営状況を示すものではありません。

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