🚨 行政判断の整理:運営指導による指摘を無視した、無資格者による組織的な不正請求
札幌市は、株式会社マーファが運営する2つの訪問介護事業所に対し、介護保険法第77条等の規定に基づき、介護報酬の請求上限を7割に制限する(3割減額)処分を決定しました。本件は、過去の運営指導において「無資格者による介護提供は認められない」と厳重に指摘されていたにもかかわらず、その後も長期にわたって不正な請求を繰り返していた事実が認定されたことによる措置です。
運営法人の基本情報
| 法人名 | 株式会社マーファ |
|---|---|
| 所在地 | 札幌市白石区中央1条7丁目8番17号1階 |
| 代表者 | 代表取締役 辻 拓也 |
対象事業所(1):ブラウン
| 事業所名 | 訪問介護事業所「ブラウン」 |
|---|---|
| 所在地 | 札幌市東区本町1条7丁目1-7 モアナロイヤル101 |
| サービス種類 | 訪問介護、第1号訪問事業 |
対象事業所(2):グリーン
| 事業所名 | 訪問介護事業所「グリーン」 |
|---|---|
| 所在地 | 札幌市白石区中央1条7丁目8番17号1階 |
| サービス種類 | 訪問介護、第1号訪問事業 |
行政処分内容の整理
| 処分の内容 | 介護報酬請求額の上限を7割とする制限(3割の減額) |
|---|---|
| 処分決定日 | 2026/02/05 |
| 対象期間 | 令和8年3月1日 〜 令和8年5月31日(3か月間) |
| 返還請求予定額 | 2事業所計4,591,159円(加算金含む) |
処分の原因となる事実:悪質な警告無視と不正継続
札幌市の監査および運営指導により、以下の法令違反事実が認定されました。
- 運営指導の指摘を無視: 令和6年9月、事業所「ブラウン」に対し、市は「無資格者が身体介護等を行うことは認められない」と直接指摘。しかし、事業者はこの指導を改善せず。
- 不正の継続: 指導以降も令和7年2月までの約半年間にわたり、無資格者3名を現場に派遣。ブラウンの利用者4名、グリーンの利用者17名(計21名)に対してサービスを提供させ、不正に報酬を請求した。
- 組織的な関与: 一体的に運営されている2つの事業所において、同様の手法で不正が行われていたことから、組織的なルール(管理体制)の欠如が認められた。
⚠️ 三者(組織・職員・利用者)への影響
1. 組織としての管理不全:
行政からの「警告」を無視して不正を続けた点は、極めて悪質です。加算金を含む約459万円の返還請求は、法人の経営基盤に重大な影響を及ぼします。
行政からの「警告」を無視して不正を続けた点は、極めて悪質です。加算金を含む約459万円の返還請求は、法人の経営基盤に重大な影響を及ぼします。
2. 現場スタッフへの影響:
無資格で介護を行わされていた職員も、法令違反の片棒を担がされる形となり、適切な教育や管理が行われていなかった実態が示唆されます。
無資格で介護を行わされていた職員も、法令違反の片棒を担がされる形となり、適切な教育や管理が行われていなかった実態が示唆されます。
3. 利用者・家族への影響:
身体介護には専門的な知識と資格が必要です。無資格者によるサービス提供は、利用者の安全確保の観点から重大なリスクであり、信頼の棄損は免れません。
身体介護には専門的な知識と資格が必要です。無資格者によるサービス提供は、利用者の安全確保の観点から重大なリスクであり、信頼の棄損は免れません。
💬 現役介護士の視点:結局、何をしたのか?
この会社がやったことを一言で言えば、「役所から『資格がない人に介護をさせちゃダメだ』と怒られたのに、それを無視して半年間も無資格の人を現場に行かせ、嘘の書類でお金を受け取っていた」ということです。
返還額の計算は以下の通り、非常に厳しいペナルティが課せられています。
不正請求額(328万円) + 加算金40\%(131万円) = 2事業所計459万円
「知らなかった」では済まされない運営指導後の継続。これはミスではなく、意図的な隠蔽です。真面目に資格を取って研修を受けている他のヘルパーさんたちを馬鹿にするような、非常に残念な事案といえます。

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