🚨 行政判断の整理:虚偽報告および資格要件の不正取得に伴う処分
千葉県は、一般社団法人紫宝会が運営する「クロス・スピリット」に対し、指定の全部停止(就労B)および一部停止(短期入所)を決定しました。監査において人員不足を秘匿するための虚偽書類作成、栄養士不在での加算請求、代表理事による実務経験証明書の偽造等の事実が認定されています。
| 対象事業所 | クロス・スピリット 📍 千葉県大網白里市大竹29番地2 |
|---|---|
| 法人名 | 一般社団法人 紫宝会 |
| 代表者 | 理事長 土屋 清弘 |
行政処分内容の整理
| サービス種別 | 処分内容 | 処分期間 |
|---|---|---|
| 指定短期入所 | 指定の効力の一部停止 (新規利用者の受入れ停止) |
令和3年6月1日 〜 令和4年5月31日(12ヶ月) |
| 指定就労継続支援B型 | 指定の効力の全部停止 (事業の停止) |
令和3年6月1日 〜 令和3年11月30日(6ヶ月) |
処分の原因となる事実(確認された事実)
- 不正請求(短期入所): 平成30年4月から令和2年8月まで、栄養士が不在であるにもかかわらず、栄養士加算を継続的に請求し受領した。
- 虚偽の報告および答弁: 人員基準未達の事実を隠匿する目的で、虚偽の勤務管理表を作成し県に報告。また、質問調査に対し当該書類が正しい実態であると虚偽の答弁を行った。
- 不正な手段による資格要件の取得: 代表理事が、実務経験のない職員に対し虚偽の実務経験証明書を発行。当該職員はその証明書を用いてサービス管理責任者研修を不正に受講した。
⚠️ 三者への実務的・社会的影響の整理
1. 施設(法人)への影響:
就労B型の全部停止(事業停止)および短期入所の新規受入停止により、法人は一定期間の収益基盤を喪失します。代表理事自らによる証明書偽造が認定されたことで、組織のガバナンス体制が厳格に問われる結果となりました。
就労B型の全部停止(事業停止)および短期入所の新規受入停止により、法人は一定期間の収益基盤を喪失します。代表理事自らによる証明書偽造が認定されたことで、組織のガバナンス体制が厳格に問われる結果となりました。
2. 従業員への影響:
虚偽の勤務管理表作成や実務経験の偽装に関与させられた職員の雇用環境、および専門職としてのキャリアに対する影響は否定できません。全部停止期間中のスタッフの処遇を含め、多大な負担が生じることとなります。
虚偽の勤務管理表作成や実務経験の偽装に関与させられた職員の雇用環境、および専門職としてのキャリアに対する影響は否定できません。全部停止期間中のスタッフの処遇を含め、多大な負担が生じることとなります。
3. 利用者・家族への影響:
事業の全部停止に伴い、既存の就労B利用者は他事業所への振替等の対応を余儀なくされました。短期入所の受入停止も、地域の福祉リソースとしての利便性を著しく損なう事態となっています。
事業の全部停止に伴い、既存の就労B利用者は他事業所への振替等の対応を余儀なくされました。短期入所の受入停止も、地域の福祉リソースとしての利便性を著しく損なう事態となっています。
💬 現役スタッフの視点:制度運用上の留意点
「栄養士加算」という専門的な評価を、不在のまま請求し続ける行為は、単なる事務的なミスではなく制度への信頼を損なう事象です。特に注目すべきは、サービス管理責任者研修のための実務経験偽装です。サビ管は支援の要であり、その根幹となる実務経験を法人が偽造することは、提供される支援の質そのものを否定することに他なりません。現場職員は、自らの勤務実態が正しく記録されているか、また法人が適正な研修受講の手続きを踏んでいるかを確認する自衛意識も求められます。
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