【青森・八戸】「ヘルパーステーションかりん」が指定取消。1.9万件の不正請求と虚偽記録

✅ この記事でわかること(結論)
  • 八戸市の訪問介護「ヘルパーステーションかりん」が、約1万9000件の不正請求等で 指定取消
  • 同一建物減算の回避や勤務実態の捏造など、組織的な不正が指摘
  • 物理的に不可能なサービス記録を多数作成し、不当に介護報酬を受領したと判断
  • 処分:指定の取消し(令和7年10月1日付)

🚨 行政処分:八戸市の訪問介護で「約1万9000件の不正請求」。勤務実態の捏造・虚偽記録が認定

八戸市は「ヘルパーステーションかりん」に対し、介護保険法に基づく最も重い処分である 指定の取消しを決定しました。市の公表では、同一建物減算の回避や勤務実態の捏造等により、 物理的に不可能なサービス記録を多数作成し、不正に介護報酬を受領していたとされています。

対象事業所

通知日(処分決定日) 2025年9月17日
対象事業所 ヘルパーステーションかりん
サービスの種類 訪問介護
運営法人 株式会社 ブーケ
代表者 代表取締役 泉山 裕子
所在地 青森県八戸市大字田面木字松長根3番地2
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行政処分データ

処分内容 指定の取消し(令和7年10月1日付)
主な指摘 ・同一建物減算の回避
・勤務実態の捏造
・物理的に不可能なサービス記録の作成(虚偽記録)
・不正な手段による介護報酬の受領(約1万9000件規模)

処分の背景:記録の整合性が崩れた「虚偽のサービス提供」

訪問介護では、提供記録・勤務実態・請求が連動しており、いずれかが虚偽であれば制度全体の信頼が損なわれます。 市が「物理的に不可能な記録」を多数確認したとする点は、単発の入力誤りでは説明しづらく、 業務運用そのものに問題があった可能性が示唆されます。

⚠️ 不祥事が及ぼす「三者への影響」

1. 利用者・家族への影響:安心の前提が崩れる 訪問介護は在宅生活の基盤です。不正が公表されると、サービス継続の可否や代替事業所探しが必要になり、 生活支援の空白が生じる懸念があります。特に独居・老老介護では、影響が直接生活に出ます。
2. 現場スタッフへの影響:記録と請求の信頼が失われる 記録はケアの連携と請求根拠の両面を担います。虚偽記録が疑われる環境では、 真面目に働く職員ほど説明責任・監査対応の負担が増え、離職や採用難につながり得ます。
3. 地域・制度への影響:適正に運営する事業所まで疑われる 不正請求は保険財政への損失だけでなく、同地域の訪問介護全体の信頼低下を招きます。 結果として、利用者が必要なサービス利用をためらうなど、制度利用の萎縮につながる懸念があります。
💬 現役介護士の視点:記録は「連携」と「請求」の両方を支える

訪問介護の記録は、次の担当者への申し送りであると同時に、請求の根拠にもなります。 そのため、記録と勤務実態の整合性が崩れると、利用者対応・職員の働き方・事業運営のすべてに影響が出ます。 再発防止には、記録作成フロー(誰がいつ確認するか)と、請求前の整合チェック体制の見直しが不可欠です。


※本記事は、公表情報をもとに要点を整理したものです。

※用語解説はこちら

❓ よくある質問(FAQ)

Q. 指定取消になると、事業所はどうなりますか?
A. 原則として介護保険サービスとしての事業継続ができなくなり、利用者は他事業所への移行が必要になります。

Q. 「同一建物減算」とは何ですか?
A. 同じ建物内の複数利用者に訪問する場合などに、効率化を踏まえて報酬が調整(減算)される仕組みです。詳しくは用語集をご覧ください。

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